2014年9月21日日曜日

9月21日(日)

幽霊の 正体見たり 枯れ尾花
という俳句、ことわざとしても使われていますが、枯れ尾花というのはススキのことだそうです。ススキが枯れているので「枯れ尾花」が冬の季語になると。ススキのあのふさふさした部分が尻尾みたいだから尾花というのでしょう。ふさふさが全てススキというわけではなく、荻もふさふさです。同じイネ科なので葉っぱも似ている……。ならばふさふさ前で判別しよう! と見てみればこれもすごく似ている。
ヘビを見た恐怖で「あれはマムシだった!」というふうにすべてのヘビがマムシに見えてしまうようなものでしょうか。ふさふさしていたらすべてススキに見えてしまいます。冒頭の俳句を詠んだのは江戸時代の横井也有(よこい やゆう)さん。横井さんの見た枯れ尾花は本当にススキだったのでしょうか?(TN)